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本コラムでは、親から実家を相続した際に検討すべき「住む」「売る」「貸す」という3つの選択肢について、それぞれの特徴と注意点を解説します。
相続は突然訪れることが多く、気持ちの整理がつかないまま「実家をどうするか」という現実的な判断を迫られることがあります。特に実家は思い入れのある不動産だけに、判断が難しいもの。冷静に情報を整理し、自分と家族にとって最適な選択を見つけましょう。
■1. 実家に「住む」選択肢
相続した実家にそのまま住むのは、費用を抑えて生活を始められる点が大きな魅力です。思い出のある家で新たな生活を築けるという心理的な安心感もあるでしょう。
ただし、住み続けるには建物の老朽化対策や相続税・固定資産税といった金銭的な負担も考える必要があります。相続税がかかる場合、「小規模宅地等の特例」などを利用することで、課税評価額を減らすことができます。
■2. 実家を「売る」選択肢
遠方に住んでいて通うのが難しい、建物の老朽化が進んでいる、管理が難しいといった理由から、売却を選ぶ方も多くいます。不動産として売却することで、資産を現金化しやすく、他の相続人との分割もしやすくなります。
売却には名義変更(相続登記)、遺産分割協議書の作成、査定や売却契約といった手続きが必要です。また、譲渡益が出た場合には譲渡所得税がかかる可能性がありますが、「被相続人の居住用財産の3,000万円控除」の特例を活用すれば税負担を大きく減らせることもあります。
■3. 実家を「貸す」選択肢
賃貸に出せば、相続した実家を収益物件として活用できます。空き家状態を避けられ、固定資産税や維持費の補填になる点も魅力です。特に立地がよく需要が見込める地域であれば、安定した家賃収入が期待できるでしょう。
一方で、賃貸管理の手間や修繕費、空室リスクがあるため、信頼できる管理会社への委託や将来的な売却も見越した計画が必要です。また、賃貸に出すことで一部の税制優遇が受けられなくなることもあるため、事前に専門家に確認しておきましょう。
■まとめ
実家の相続は感情だけでなく、将来のライフスタイルや経済的な視点も含めて検討すべきテーマです。「住む」「売る」「貸す」にはそれぞれメリットとリスクがあるため、一人で判断せず、家族や専門家と相談しながら冷静に選択することが大切です。
相続は人生の大きな転機となるタイミング。大切な実家をどう受け継ぐか、後悔のない判断をするためにも、今のうちから備えておきましょう。
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